-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

軒下にツバメが巣を作ると縁起がいいー。けれども巣の下はふんで汚れてしまいます。そんな悩みを解決する為に、名古屋市の印刷会社がツバメの巣から垂れるふんで建物が汚れないようにする受け皿を開発したそうです。
詳しくはこちらの新聞記事をご覧ください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
商品名は「ツバメのフン皿制作キット」(1100円)。環境に配慮した印刷事業に取り組む同市天白区の「マルワ」が製品化した。
マルワは2023年3月、県の「あいち生物多様性マッチング」で日本野鳥の会県支部(同市北区)とつながりができた。新実豊支部長(69)から、会社に近い細口池公園のヨシ原は無数のツバメが夜に集まるねぐらとして、全国有数の場所であることを教わった。
一方、マンションや飲食店ではツバメが子育てする巣から落ちるふんで壁や地面が汚れるため巣が撤去され、全国的にツバメの数が減っている実態も学んだ。
「本業を生かして生態維持に貢献したい」と思い付いたのがフン皿だった。
縦28センチ、横29・4センチ、高さ6・5センチ。印刷用器具を購入した際に出る梱包用段ボールや余り紙で社員が手作りした。ツバメが子育てする5~6月、巣の下の壁や床に両面テープで固定し、ふんを受け止める。
500個を用意し、自社のECサイトなどで販売する。持続可能な形で商品を提供するため、販売価格に社員の人件費を上乗せした。今後はスポンサー企業を募り、皿の底面に企業名や広告を載せることも検討している。売り上げの20%を同会県支部に寄付し、絶滅の恐れがある野鳥の保全などに役立ててもらう。
マルワ営業部長の工藤秀幸さん(52)は「野鳥の会との出合いで、生き物の保全活動につながることができた」と感謝。新実さんも「私たちだけではフン皿を作って広めるのは無理。お互いにとってプラスだった」と成果を話した。
ツバメは春に南から日本にくる渡り鳥で、害虫を食べるため農家には益鳥とされているほか、家に巣をかけると繁盛するとして巣棚を用意する風習もあった。
マルワで環境管理責任者を務める土屋新次さん(50)は「皆さんの協力が日本の原風景を守ることにつながる」と呼びかけている。